「岬を渡る黒い風」は、「風来坊探偵」シリーズの第二作。千葉真一&曾根晴美の拳銃コンビが、地獄波止場に嵐呼ぶシリーズ第2弾。
キャスト:千葉真一、曽根晴美、北原しげみ、小林裕子、故里やよい 他
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風来坊探偵 岬を渡る黒い風 (1961) / Black Wind across the Capeのあらすじ
風来坊探偵こと西園寺五郎(千葉真一)は、江藤漁業江藤重吉の娘慎喜子(北原しげみ)に事件を依頼されて房総半島新岬港に向かった。江藤漁業は相次ぐ海難事故のため危機に頻していた。しかもその事故原因が決って時化の金曜日に起ることから重吉(松本克平)は、娘を五郎の迎えにやったのだ。五郎が江藤漁業へついた時に、重吉は水死体となっていた。五郎の活躍が始った。新岬港にはもう一つの漁業会社堀越海運がある。南房水産研究所の仕事を一手に引きうけて繁昌していた。南房水産は所長の南条博士(宇佐美淳也)、五味助手(小野良)、所員の千代子(小林裕子)を中心に、プランクトン放流による漁法の研究を課題としていた。その後援者は町の実力者の多々良大造(神田隆)であった。採算がとれそうにもない研究に多々良は絶大な援助を送っていた。水産研究と堀越海運との結びつきに疑問を抱いた五郎に、堀越海運にいるジョーカーの鉄(曽根晴美)という渡り者が戦いを挑んできた。断崖の岩場に、鉄の拳銃と五郎のウィンチェスターが対決した。だが腕は互角だった。二人の胸にはいつか友情が湧いていた。五郎は時化の日の金曜日、あけぼの丸で水産研究所の実験海域へ密かに潜入した。そこで五郎が見たのは、堀越海運からのチャーター船が、此処で貨物船と麻薬の取引をしている現場だった。江藤海運の沈没船はいずれもこの現場をみたためだった。この海域から離脱しようとしたあけぼの丸は、貨物船に発見され、ダイナマイトを投げつけられた。あけぼの丸は怒濤の中に沈んでいった。この事件で、麻薬団の首領、五味こと蒋石海は、身の危険を知った。南条博士が傀儡のボスとなって堀越一味が沖から運んでくる麻薬を多々良とその情婦紫都子に輸送させていたのだが、麻薬ルートの全ぼうのばれるのを恐れて多々良と紫都子を射殺した。そして堀越剛之助とその幹部も部下に命じて射殺させた。逃げるための楯に慎喜子を捕まえた。その騒ぎの最中に、あけぼの丸と一緒に沈んだはずの五郎が鉄と現われた。二人の拳銃とウィンチェスターに、蒋一味は次々と倒れていった。最後には蒋も断崖まで追いつめられ、やがて消えていったのだった。
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